最近何かと噂の漫画村。
このサイトが違法か合法かといった話は多くありますが、いずれにしても本来
お金を払って読むべきものが場所も時間も問わず無料で読めてしまうのは、
漫画家をはじめとした漫画製作に関わる人たちの利益に甚大な悪影響を
及ぼします。
仮に現在の法律で規制できないとしても、倫理的に良くないことは明らかでしょう。
ところで今日は、最近よく話題になっている漫画村のチェックボックスについて
検証してみました。
私はロボットではありません(reCAPTCHA)とは?
漫画村では、一定ページ数を閲覧するとこんな認証画面が出てくるようです。

reCAPTCHA(リキャプチャ)は、簡単に言えばサイトにとって悪影響のある
ロボットプログラムを排除するための対策です。
例えば、大量の更新リクエスト(いわゆるF5アタック)を送ってサーバーに
過負荷をかけてダウンさせるとか。
漫画村の補足では、「人間の確認ができないとサーバーに負担がかかり
全員の画像が不安定になってしまうから」認証が必要と記載されています。
reCAPTCHA(リキャプチャ)自体はGoogleが提供するシステムなので、
一般的なWebサイトでこの認証画面が出た時には、特に問題なくクリック
していいものです。
じゃあ漫画村のチェックボックスはチェックしちゃっていいの?
それは分かりません。
これが本当にreCAPTCHAなのかもしれないし、reCAPTCHAに見せかけて
裏で何かを動かすものかもしれない。
よく言われるのが、「仮想通貨マイニングの許可をするチェックボックス」
だというものです。
仮想通貨システムを適正運営するための計算処理を手伝い、その報酬として仮想通貨を得ること。
要は、チェックするとサイト運営者の利益のために自分のスマホのCPUを
限界まで使われて仮想通貨の計算処理をさせられ、スマホのバッテリーや
寿命が大幅に短くなる、というもの。
チェック後にCPUが使われるか検証してみた!
少なくともチェック後のCPU使用率については確認ができるので、検証して
みました。
まずはCPUモニターアプリをインストール。使ったのはこれ。
これでCPUの使用率を見てみます。
まずは何もしていない状態。


だいたい20〜40%程度の使用率です。
続いて、このサイトを開いた時。


開いた直後、画像のロード等で70%台まで
使用率が上昇。その後だいたい40%〜60%くらいの使用率。
画像が多いわけではないですが、それなりにCPUを使うんですね。
そして漫画村。
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アクセス直後に80%台後半、その後60%〜70%くらいの使用率。
画像が多いことを考えると、そんなに違和感のある使用率ではないです。
そしてチェックボックスにチェック後。


使用率はチェック前の水準と変わりはありません。
ちなみに、サイト閲覧者に仮想通貨マイニングをさせるのは、端末所有者
の許可を得なくても可能です。Webサイトに「マイニングスクリプト」を
組み込むだけ。
そうすると、そのサイトを閲覧しただけで閲覧者の端末でマイニングが
スタートします。
スクリプトが組み込まれたサイトを閲覧するとこんな感じになります↓
.png?resize=169%2C300)

サイトを開いただけで使用率ほぼ100%w サイトを閉じるまでこの状態が
ずっと続きます。
結論!
・漫画村のreCAPTCHAをクリックしても、CPUを限界まで
使用させられることはない。
※現状は。
このため、よく言われる「マイニングをさせられて端末の寿命が著しく短く
なる」ということはなさそうです。
そもそもサイト閲覧中にマイニングをさせようと思ったら、怪しげなチェック
ボックスじゃなくてスクリプトを組んでしまえばいいだけのことなので、
別の目的があると考えた方が自然でしょうね。
例えばサイトを閉じた後も低いCPU使用率で継続的にマイニングをさせるとか、
遠隔操作で情報を抜く等、マイニング以外の何かを仕掛けているなど。
現状は単純に画像を自動的にダウンロードされないように対策しているだけの
ように感じますが、本当のところどうかは分からないですね。
まぁ、倫理的にも問題があるサイトなので、利用しないに越したことはない
でしょう。
以上。
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